EUフィルムデーズ2022:ギリシャ・キプロスから2作品が上映
欧州連合(EU)加盟国の在日大使館・文化機関が提供する作品を一堂に上映するユニークな映画祭「EUフィルムデーズ2022」で、ギリシャ・キプロスからそれぞれ1作品の計2作品が上映される。
20 回目の節目を迎える本年は、EU 加盟全 27カ国が参加し、EU が重視する文化的多様性と社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン:社会的に弱い立場にある人を排除・孤立させることなく、共に支え合う社会づくり)をテーマとした作品を中心に上映される。
ギリシャから届けられるのは、昨年の「EUフィルムデーズ2022」でも上映され好評を博したニコス・ラボ監督の『彼女の仕事(Η δουλειά της / Her Job)』。「つながり、 支え合う社会をめざして(3)人と働く、 人と暮らす」と題した部門で上映される本作は、文字が読めない37歳の主婦パナヨタが、家計を助けるためショッピングモールの清掃員というパートタイムの仕事を得、奮闘する姿を描いている。
またキプロスから届けられるのは、日本初公開となるマリノス・カルティキス監督の『老人(Πολίτης Τρίτης Ηλικίας / Senior Citize)』。「つながり、 支え合う社会をめざして(4)老いや障害とともに」と題した部門で上映される本作は、毎夜病院へ向かい、外来室のベンチと椅子で夜を過ごし、朝になるとただ猫と過ぎ去った思い出が待つだ
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