爆撃の傷跡も展示のひとつ!?ミュンヘンの「アルテ・ピナコテーク」奇譚芸術家篇【ドイツ】

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戦争の悲惨さを忘れるな!
ミュンヘンはナチスの発祥地でもあり、ヒトラーが推し進める都市政策の重要都市に指定されていたため、第二次世界大戦では激しく爆撃されました。特にアルテピナコテークはナチスの施設が集積する地域に隣接していたために、爆撃を免れることはできず、屋根は吹き飛び、着弾の様子が見て取れる形で壁が残っている状態でした。
惨禍からの復興
その後、ミュンヘンの建築家ハンス・デルガストにより改修修築され、1957年に再び美術館として蘇りました。 レンガ造りの壁は意図的に漆喰を塗らないで、戦前に使用されたものとは色の異なる煉瓦が使用されています。そのことによって、爆撃の後が意図的に分かるようになっています。実際に建物を眺めてみると、中央に着弾した様子がよくわかりますね。
これは戦争の悲惨さを忘れないため、そして人類の悲劇を引き起こしてしまった、ナチスという組織の発祥の地として、二度とあの悲劇を繰り返すまい、という強い戒めの意味が込められているそうです。
ホールからの大階段
建築家デルガストによって内部も大規模に変更されています。かつては東側にあった美術館入り口は、現在では北側に移動し、建物の真ん中にあります。
二階の展示室には、ホールを抜けて左右に伸びる大階段を登ります。この天井の高い大空間にある階段をゆっくりと登っていると、名画に向かう心構えが整ってきます。

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