GREEK
photo: Ephorate of Antiquities of West Attica
2023年10月22日(日)ギリシャの古代遺跡で初めて盆栽展が開催される。
今回会場となるのはギリシャ・アテネ近郊のハイダリ市ダフニにあるアフロディーテの聖域で、8人のギリシャ人盆栽作家による野生のオリーブの樹の盆栽が展示される。訪れる観覧者にこの盆栽芸術を包括的に理解してもらうため、さまざまなサイズや生育段階の盆栽が展示される本展は、ギリシャで初の野生のオリーブ樹の盆栽をテーマとした展覧会であるという。
この展覧会は、盆栽芸術を通じて古代アテネの聖なるオリーブ(Μορίες Ελιές)に敬意を表するもの。神話によれば、聖なるオリーブは女神アテナが槍をアクロポリスの岩に打ち付けて生み出したオリーブの樹であるとされており、このオリーブの樹から古代アテネアカデミーの神聖なオリーブが作られていた。
ギリシャ人は地中海地域のヨーロッパ諸国で最初にオリーブを栽培した人々であり、古代から今日に至るまでオリーブは常に彼らの生活の中で重要な役割を果たしている。
この聖域は古典時代からローマ時代まで、屋外でアフロディーテを崇拝する場所であったもので、写真にある岩の穴には発掘により発見された大理石の鳩やアフロディーテの置物など、アフロディーテ女神への供物が残されていた。遺跡はアテネから約12キロ、
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