フランス・バスク地方の伝統菓子「メゾン・アダム」「メゾン・パリエス」の素朴なマカロンを実食ルポ
マカロン発祥の地は?
日本で知られているマカロンは、フランスでは「マカロン・パリジャン(パリ風マカロン)」と呼ばれています。カラフルで華やかな見た目が、贈り物としても人気ですよね。
発祥の地としては諸説ありますが、16世紀のルネサンス期にフィレンツェのカトリーヌ・ド・メディシスとフランス王室のアンリ2世との婚姻をきっかけに、イタリアからフランスに広まったという説が有力とされています。
アーモンドを使用したシンプルなイタリアの焼き菓子が、フランス全土に広がり、地方独自のレシピへと発展していったと伝わります。
バラエティ豊かなマカロン
16世紀にイタリアからフランス全土に伝えられたとされるマカロンは、地方ごとに独自の発展を遂げていきました。
フランス北部・アミアンのマカロン・ダミアン、ロレーヌ地方・ナンシーのスール・マカロン、南西部ボルドーの近郊、サン=テミリオンのマカロン・クラックレなどがあります。
フランス・バスク地方、サン=ジャン=ド=リュズのマカロン2種
フランス南西部のバスク地方、Saint-Jean-de-Luz(サン=ジャン=ド=リュズ)の銘菓マカロンは2種類あります。現地を訪れた際に味わってみました。
王室の結婚式に起源を持つ「Maison Adam」のマカロン
まずは、最もよく知られている、1660年創業のパティスリー「Maison Adam(メゾン・アダム)
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