第二次世界大戦を戦い抜いたギリシャ空軍パイロット亡くなる
第二次世界大戦を戦い抜いたギリシャ空軍の最後のパイロットのひとり、ヴィロン・サハリディスが2020年5月26日(火)100歳でその波乱の生涯を閉じた。
ヴィロン・サハリディスは1920年(大正9)アテネ生まれ。中学校(*当時の中学校は13歳からの6年制、現在の高卒に相当)を卒業後、1939年(昭和5)9月ギリシャ空軍パイロット養成学校に入学し空軍入り。1967年(昭和42)に空軍を退役するまで、ホーカー・ハリケーンとスピットファイアを駆り北アフリカから地中海、イタリア、ユーゴスラビアから占領下にあったギリシャのクレタ島まで、第二次世界大戦のあらゆる空を戦った。
2019年(令和元)にはその功績を称えてギリシャ空軍総司令部(HAFGS)およびギリシャ国防省から特別褒章を授与された。
結婚式でのヴィロン・サハリディス
ヴィロン・サハリディスはまたGreeceJapan.comの長年に渡る熱烈な読者のひとりであるディミトリス・サハリディスの父でもある。空の英雄を父に持つディミトリス氏は船員として海への道を選択。船長見習いとして1977年(昭和52)に数々の船舶を日本で建造し世界中で運用したギリシャの海運の巨人グランドリス社のタンカーで、日本の石川島播磨重工業(当時)が建造した「アンドロス・ペトロス号(Αndros Petros)」に乗り込み、当時同船に乗船していたという元海軍中佐の橋
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