GREEK
福島青年管弦楽団と共演するカラン氏 / Photo: Fumiko Tanaka
私たちは2015年東京・サントリーホールで行われたパノス・カランのコンサートに初めて訪れた。このコンサートで、彼は日本で開催されるすべてのコンサートと同様、その収益を福島青年管弦楽団(FYS)を支援するために寄付している。 それまで彼を親しく知る機会はなかったものの、2013年にあらためて投稿された彼のひとりの活動家としての東北旅行の映像は感動的なものだった。
2011年に起きた悲劇から深刻な打撃を受けた地域の避難所で、彼が開催したささやかな、しかし数えきれない「コンサート」で、彼自身が演奏する電子ピアノの音が、聴衆をはじめ震災の被害に震える日本の人々にひと時の癒しをもたらしたことは忘れられない出来事だ。東北での活動から今一度の休息を得た2021年、私たちはあらためて彼の音楽と才能を楽しむ機会を得ることができた。
パノス・カランのような人物が我々の中に居ることは、意味あることであり、また素晴らしいことだろう。世界をより良い方向に変えたいと考え、人生とおのれの仕事をその目的に捧げる人間がこの世に存在するということを-。
我々は、彼にこのインタビューで語る機会を与えてくれたことを光栄に思うとともに、心から感謝している。
今年1月、東京で行われたギリシャ・日本の首相会議の後に発表されたとおり、ギ
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