感染症でこの世を去った古代ギリシャの少女ミルティスが現代におくる伝言(Video)

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1994年から95年にかけてアテネ・ケラミコスの地下鉄駅建設現場近くで行われた発掘調査により、古代の集団墓地跡で150体あまりに及ぶ遺骨が発見された。発見されたこれら遺骨の中には極めて状態のよい頭蓋骨が確認され、その頭蓋骨は調査の結果11歳の少女のものであるとされた。
この頭蓋骨のDNA調査の結果チフス菌の一種が発見されたことから、少女は紀元前430年のペロポニソス戦争のさ中アテネを襲った腸チフスのパンデミックによる犠牲者の可能性が高いと結論付けられた。発掘作業に携わった考古学者らにより少女は古代アテネの女性の名前として一般的であった「ミルティス」と名付けられた。
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極めて状態のよい少女ミルティスの頭蓋骨を前に、歯科矯正学が専門のマリノス・パパグリゴラキス・アテネ大教授はスウェーデンの研究所との協力により古代ギリシャの政治家ペリクレスの時代に生きた少女の顔の復元に着手し2010年に彼女の顔の復元に成功。その後ギリシャを始め世界各地で『ミルティス:過去と向き合って』と題した特別展が開催され、ミルティスは現代の人々に対し熱いメッセージを投げかけた。
アーカイブ:遠藤昂志の連載『歴史から読み解く人類VS病原体の死闘-古代ギリシアと医療・病気』全3回
そして、ミルティスのメッセージから10年後の今-パパグリゴラキス教授の研究チームは国連との協力により、パンデミックでこの世を去ったミルテ

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