東京・築地の「古代ギリシャ神殿」〜カトリック築地教会(Photos)

GREEK
東京都中央区明石町に位置するカトリック築地教会は、明治4年(1871)にパリ外国宣教会のマラン神父が稲荷橋付近の商家を借りて伝道活動を始めたことに始まる歴史ある教会だ。
続く明治7年(1874)には、明治時代初期に外国人居留地に指定された築地一帯の中から現在教会が置かれている築地外国人居留地35・36番を借り受け、明治11年(1878)に聖ヨゼフを守護聖人としてゴシック式赤レンガ造りの聖堂が献堂された。
教会には明治11年(1878)から大正9年(1920)まで司教座が置かれていたが、大正12年(1923)発生した関東大震災によって旧聖堂は焼失、昭和2年(1927)に木造2階建の現聖堂が再建された。

現聖堂の設計者はジロジアス神父と石川音次郎。再建にあたっては当時の東京大司教であるレイ大司教の希望によりギリシア建築パルテノン型が採用され、パリの聖マグダレナ天主堂を参考に設計されたという。正面には6本のドーリア式のオーダーが立ち並ぶこの聖堂は壁面をモルタル塗りで仕上げた木造建築で、さながら石造建築のような重厚なたたずまいを見せている。


聖堂入口の傍らには、旧聖堂献堂時に天主堂の内陣柱頭に洗者聖ヨハネ・聖ヨセフ・聖パウロの三像とともに列排され、その後の関東大震災による聖堂焼失にただ一像耐えた聖ペテロ像が訪れる者を迎えている。



築地教会門前で大切に保

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