【フランス歴史遺産探索2】映画「グラディエーター」の世界が堪能できるニームの円形闘技場

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ニームの円形闘技場
美しく修復された17〜18世紀の建築物が立ち並ぶニームの旧市街を歩いていると、一際異質な雰囲気を醸し出す建物が目に入ります。そう、これは歴史の教科書や映画などでも出てくる有名なローマ時代の「円形闘技場」。紀元前1世紀末に建てられたこの円形闘技場は、その外観だけでも、気の遠くなるような歴史の重みが感じられるほどです。
ニームの円形闘技場は、2万4000人の観客を収容することができます。大きさは133m×101mで、ローマ闘技場の中では、それほど大きくない部類に入るのだそう。しかし、保存状態のよさは世界一と言われ、ローマ時代の円形闘技場の様子がよくわかる建築物です。
 
円形闘技場の中へ

円形闘技場の中へ入り階段を登っていくと、観客席にたどり着きます。目の前には、アレーナと呼ばれる楕円形型をした剣闘士が戦う場所が広がります。
ここは、古代ローマ市民に見世物を提供する場所でした。剣闘士が戦い合うその様子へのローマ人の熱狂ぶりは、相当なものだったよう。現代の私たちがスポーツ観戦を楽しむような感じでしょうか。まるで映画『グラディエーター』の世界そのままのようだったと伝え聞きます。
また同時に円形闘技場では、猛獣と剣闘士の戦いや奴隷同士の闘技などの、残酷な見世物も行われていたという一面もあります。黒い歴史があったのも忘れてはいけません。
円形

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