photo: Junko Nagata ©GreeceJapan.com
ギリシャ・アテネの芸術の中心たる野外劇場イロディオ・アッティコン音楽堂は、2世紀にヘロデス・アッティコスが妻リーギッラを偲び建設したものだ。現在ではアテネ・エピダヴロス・フェスティバルの主要会場の一つとして、また国内外のあらゆる公演の会場として、ギリシャ国内外からの一流の公演が毎年多数開催されている。
現代に至るまで良好な保存状態を保ってきたこの劇場も、現代の公演プログラムが求める必要性への対応を始め、石造という構造上の問題及びインフラの劣化による改修の必要性が明らかになっている。
こうした様々な課題により、この度2025年7月31日の最終公演をもって、イロディオ・アッティコン音楽堂は約3年間に及ぶ改修工事のために閉鎖されることが決定された。閉鎖期間中に予定されていた公演については、アテネ市内の会場に場所を移して開催される予定という。
2025年秋から開始される予定の改修工事では、石造座席の保存修復、排水設備の改善、考古学的景観に配慮した音響および照明インフラのアップグレード、そして障がい者へのアクセシビリティ強化が含まれている。
現在アテネに滞在中の方々に対し、GreeceJapan.comでは次のとおり改修前最後の公演となる7月31日までのスケジュールをご案内。改修前の古代劇場で開催される多彩なプログラム
アテネのイロディオ・アッティコン音楽堂、改修により3年間閉鎖:最終公演は2025年7月31日実施
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