日立レール、テサロニキ地下鉄でギリシャ初の完全自動運転の都市鉄道システムを納入
株式会社日立製作所は12月2日(月)プレスリリースで、日立製作所の鉄道システム事業を担う日立レールがギリシャ初となる自動運転のデジタル信号技術と先進的な鉄道車両を納入し、11月30日(土)にギリシャ北部の大都市テサロニキで地下鉄新路線の第一区間が開業されたと発表した。
このプレスリリースによれば、テサロニキの地下鉄新路線の開業により56,000台/日の自家用車の移動が鉄道に移行し、年間77,000トンのCO2を削減すると試算されているという。
地下鉄新路線の第一区間は約9.6kmに及び、駅数は13。ギリシャの国営企業Elliniko Metro(エリニコ・メトロ社)は路線の延伸を計画しており、完成すれば市の中心部と空港が結ばれることになる。最初の延伸区間では4.8 kmが追加され、新たに5駅が建設される計画。
日立レールはこのプロジェクトに携わり、最先端の無線式列車制御システム(CBTC)と車両を納入。最初の区間では18編成の新しい車両が使用され、その後の追加契約によりさらに15編成が追加される予定という。車両はイタリアの日立レールのレッジョ・カラブリア工場で製造され、全長約51メートルの4両編成で1編成あたりの定員は450人。日立レールは車両に加えて、同路線にCBTCベースの信号システムを導入することで、サービス能力を向上させ、列車をより短い間隔で安全に運行できるようにしている
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